おむつ関税ゼロに

 中国政府は24日、おむつなどの輸入関税を12月1日付でゼロにすると発表した。中国人観光客による日本などでの「爆買い」を抑制し、国内での消費に切り替えるよう促すのが狙い。中国人客が多い日本の小売店の売り上げに響きそうだが、メーカーは輸出増が期待できる。

 おむつの関税は現在7.5%。また、日用品や食品、薬品、衣料品など200近い品目の関税を引き下げる。訪日中国人に一時大人気だった温水洗浄便座も含まれる。財政省によると、これらの平均税率は17.3%から7.7%に下がる。

 中国は爆買い対策での関税引き下げを段階的に進めている。同省は、国内生産がまだ難しい高品質製品の関税を下げることで「消費者の選択の幅が広がる」と説明した。

 今回対象となった品目リストは、同省のホームページに掲載されている。品目ごとの新旧の税率も明記されている。